ケーススタディ

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パイオニア株式会社様

世界初、拡張現実を取り入れたヘッドアップディスプレイを製品化

2015年1月8日

これまでにない製品を生み出そうとするときは常に原理原則に立ち返り、設計の方向性を確認する必要があります。3Dプリンタはそのためになくてはならないツールです。

「カロッツェリア」ブランドでカーナビ市場の人気トップを誇るパイオニア。同社は長年DVD プレーヤーなどで培ってきた光学技術を武器に、クルマ前方の風景にナビゲーション情報を重ねて投影するヘッドアップディスプレイを世界で初めて製品化した。この技術は「拡張現実」と呼ばれ、今後の成長が見込まれる。この製品開発で設計を支えたのはストラタシスのObjet Eden250 だ。

ヘッドアップディスプレイ

carrozzeria ND-HUD10 3Dプリントモデル/carrozzeria ND-HUD10  実製品

国内初のダイナミックスピーカーを皮切りに、独自の発想と磨き上げた技術でオーディオ、ホームエレクトロニクス、カーエレクトロニクス分野にブランド力のある製品を送りだしてきたパイオニア。とくにカーナビのフラッグシップブランドともいえる「カロッツェリア」は、国内市場トップの人気を誇る。


いま、この製品シリーズでとくに注目されているのは、拡張現実を採り入れたヘッドアップディスプレイARHUD ユニットだ。コンソールに収まった通常のカーナビは、操作時にディスプレイに目を落とさなければならない。
しかしこのモデルを利用すればナビ情報を目の前の風景に重ねて見ることができる。サンバイザーに本体を装着し、光学的にフロントガラス前方に情報を投影するのだ。このようにユーザーの視野のなかに直接情報を映し出す技術 を「拡張現実」という。


この未来志向のヘッドアップディスプレイにはDVD プレーヤーで培われたパイオニアの光学技術が活かされているほか、サンバイザー上でユニットを安定させるための振動吸収機構など、独自のノウハウが光る。AR HUDユニット開発において、設計を支えたのはObjet Eden250 だ。

ものづくり改革

パイオニアが最初に3Dプリンタを導入したのは2006 年のこと。おりしも国内の大手メーカーは世界との熾烈な市場競争のなか、製品開発の効率化にしのぎを削っていた。この前年、シンガポールの子会社から戻っ てきた飛島康幸氏は、着任早々上司から設計プロセスの改革を命じられた。「機構設計を全面的に見直すように言われました」と氏は話す。「開発効率を向上させて開発費を削減し、且つ開発リードタイムを短縮させることが目標でした」。


社内の開発プロセスを精査したのち、問題として浮かび上がってきたのは試作回数だった。「メカ、エレキ、ソフトなど設計部隊ごとにマイルストーンが微妙にずれているので、その分試作回数が多くなっていました」と飛島氏は話す。「製品の完成度を上げるためもちろん試作は必要ですが、何度も繰り返すことでコストがかさみ、リードタイムまで伸びてしまったのでは元も子もありません」。当時、まだ試作部品を外注していたため、そこにかなりの予算と時間が費やされていた。改革は必須だった。

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