ケーススタディ

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山形県立博物館様

国宝指定された4,500年前の土偶「縄文の女神」の精巧なレプリカを作成し、展示に新風を吹き込む

2015年1月8日

3Dプリンタはものづくりの試作ばかりでなく、文化財の複製にも適用できます。複製を通じ、ただ見るだけでなく手に取ることができるようになれば、国宝でさえも身近なものとなり、価値も高まります。

「女神」の複製を創る

県内で20万点以上の収蔵品を誇る山形県立博物館。その収蔵品の中でも、いま特に注目を集めているのは、舟形町西ノ前遺跡から出土した土偶「縄文の女神」だ。縄文時代中期の作とされるこの「女神」はこの種の出土品としては日本最大で、2012年9月に国宝に指定された。同館は国内初の試みとしてこの国宝のレプリカを3Dプリンタで作製した。同プロジェクトで主力となったテクノロジーは、ストラタシスのObjet30 Pro だ。

4,500年前の「女神」

国宝「縄文の女神」写真:Yasunari Kikuma.

山形城の城跡に広がる霞城公園、その一角に建つ山形県立博物館は、県の総合学術調査で収集された資料の保存展示施設として1971年に開館した。山形県の自然、文化、歴史を伝える約22万点の資料を収蔵し、来館 者は年間4万人を越える。


いま同館で最も注目を集めているのは2階の常設展示室に納められた高さ45センチほどの土偶だ。1994年の発掘調査で出土し、女性をかたどったその造形から「縄文の女神」と呼ばれている。製作年代は縄文中期(約4,500年前)で、この種の出土品としては日本最大だ。故意に砕かれたものが多いなか、この土偶は左足、腰、頭、胴、右足がそのまま残っていた。


展示ケースに浮かびあがるその褐色のフォルムは、資料などでよくみかける瓢箪型の体型とは異なり象徴的でモダン、とても数千年前の遺物とは思えない。「考古学的な価値もさることながら、芸術的価値も非常に高い」と同館副館長兼学芸課長の阿部進氏は太鼓判を押す。実際に2012年9月、「女神」は国宝に指定された。


博物館にはもうひとつ面白い展示がある。1階の玄関ホールに置かれた「女神」の実物大レプリカだ。樹脂製だが形状は細かな文様にいたるまで本物と寸分違わない。これは3Dプリンタによって造形された。

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