ケーススタディ

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サーモス株式会社様

3Dプリンタで試作コストを削減し、手軽にデザイン検討、商品開発力を伸ばす

2015年1月8日

軽量化はもちろん、感触や操作性、さらには飲物の注ぎ具合の検証まで、以前できなかったことができるようになりました

世界屈指の魔法びんメーカー、サーモス。ブランド力、企業規模、市場シェアで常にトップを争うその競争力の秘訣は、新しいライフスタイルを提案する斬新な商品群。同社は製品開発のあらゆる局面でストラタシスの3Dプリンタを活用し、商品力を向上させている。新人エンジニアでも3次元CADデータからすばやく手軽にものを造形できる3Dプリンタは、同社の開発戦略に欠かせないソリューションだ。

魔法びんのグローバルブランド

実製品(左)とプリントモデル/段階的な試作で微妙な設計変更を行い、摺動性や吐出性を最適化

1904年、世界で初めてガラス製魔法びんを製品化したサーモス。以来、高真空ステンレス魔法びんや超軽量チタン製魔法びんをはじめ、真空保温調理器シャトルシェフ、真空断熱スポーツボトルなど、数々の「世界初」を世に送り出してきた。英語で魔法びんといえば「サーモスボトル」と呼ばれるゆえんだ。その旺盛な開発力の秘訣について、開発部設計課マネージャーの松山真氏は「新しいライフスタイルを提案するものづくりの姿勢」を挙げる。最近発売された真空断熱ケータイマグはその好例だ。サーモス史上最軽量のこの断熱マグは、従来の魔法びんのイメージを変え、マイボトルとしてどこにでも持ち運べる携帯性が受けて年間300万本を売るヒット商品となった。


こうした「これまでにない商品」の開発には、無数のアイデアを検証する試作が欠かせない。しかも限られた期間内でそれを行わなければ市場競争に遅れをとる。サーモスの開発現場で試作のスピードと機動力を生み出しているのは、ストラタシスの3Dプリンタだ。

設計環境の3次元化で導入

開発部設計課 新商品係 丸山 高広 氏

サーモスがストラタシスのDimension 768 SST を導入したのは2006年のこと。バーチャルエンジニアリングを推進する国内製造業の流れや、高度化する設計要件、海外との開発コラボレーションといった環境変化に対応するため、開発部は2006年に従来の設計ツールをハイエンド3次元CADに入れ替えた。3Dプリンタはこの際に補完ツールとして導入されたのだ。


「スタンダードな機能性を備え、価格も手頃、材料に強度があり、比較的大きなサイズの造形ができる点がよかった」と松山氏はDimension 768 SST の選択理由を挙げる。一般的なプラスチック製品に多用され、安全で扱いやすいABS樹脂を用いて造形できるのがこのモデルの特徴だ。


当初はサポート材の設定や造形部品の配置で手探りの面もあったが、3Dプリンタは手軽な試作ツールとして若いエンジニアに歓迎され、開発部に定着した。魔法びんは春先から夏にかけて販売が伸びる。そのためそこに向けて新モデルの開発も集中する。当然、試作の機会は増え、Dimension 768 SST はすぐにフル稼働となった。


3Dプリンタの効果を実感した開発部は、2008年に2台目としてDimension Eliteを導入。さらに2012年には、マルチマテリアル造形ができるObjet260 Connex を導入した。

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