ケーススタディ

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アイリスオーヤマ株式会社様

3Dプリンタで商品開発の機動力を高め、国内リテール市場の商機をつかむ

2015年1月5日

今後の課題は、いかに開発のスピードを上げていくかに尽きます。そのためには3Dプリンタのような新しい技術をもっと積極的に使っていきます。市場の流れに乗り遅れるわけにはいきませんから。

成長の原動力は新商品

1958年、東大阪の小さな中空成型工場から出発したアイリスオーヤマ株式会社は現在、年間1,100億円(グループ全体で2,200億円)以上を売り上げる日用品市場の大手メーカー。この十年、売り上げはさらに右肩上がりで延びている。


当初ホームセンター向けのプラスチック製品がメインだった商品ラインも、近年はガーデニング、ヘルスケア、インテリア、オフィス、LED照明、ホームエレクトロクスなど多彩な分野に拡大し、毎年出荷するアイテム数は1,000を越える。しかもその半数以上が発売3年以内の新商品だ。


この旺盛なビジネスを支えるため、米国、オランダ、中国、韓国、そして国内に計14ヶ所の生産拠点を擁し、仙台と大阪に2つの商品開発部門を抱える。試作品も含めれば年間数千もの件数をこなすこの開発部隊で、市場ニーズをつかむ機動力とスピードを生み出しているのが、ストラタシスの3Dプリンタだ。

現品主義で開発を加速

複数の試作を通じて、吸引溝、キャスター、回転ブラシなどのバランスを微妙に調整

仙台にあるアイリスオーヤマの開発部、角田ITPが初めて現場に3Dプリンタを導入したのは2006年のこと。

それまでは比較的部品点数の少ないプラスチック日用品が主流だったが、この時期、新たな商品ラインとして家電部門が立ちあがった。


家電設計では嵌かんごう合や機構など細かな調整を要する要素が多い。当然設計に時間がかかるが、新商品の開発期間は3、4ヶ月変わらない。そこで角田ITPの家電開発部は、3Dプリンタを使って試作を作り、現物を検証しながら設計を仕上げる手法を採った。「3Dプリンタならデータをすぐに形にできます。部品の嵌め合わせなどCADではわからなかった細かい部分の不具合が見えてきて、修正に役立ちます」と家電開発部マネージャー、原英克氏は話す。


このように実際にものを作って検証を繰り返し、設計品質を高めていく手法を原氏は「現品主義」と呼ぶ。自動車産業などで進む「ものを作らないものづくり」バーチャルエンジニアリングに逆行する流れだが、実践的な効果があることはアイリスオーヤマの成長が物語っている。「解析や試作を外注する従来のプロセスでは、とても市場のスピードに追いつきません。しかし、3Dプリンタがあれば試作を使ってそのスピードに乗っていくことができる」と原氏は語る。


実際、以前外注して2週間かかっていた試作が、現在は1日で片付くようになった。社内の優先順位で作業を割り振ることもできるため、開発のスピードは確実に上がった。

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